昼は蒸し暑く、夜はがくっと冷える日が続いています。
公演一ヶ月前を切りました。 稽古場と頭の中がどんどん加速してゆきます…。
DMのお客様にお送りさせていただきました。長井のご挨拶文。
クラウンのサクノキさんと舞台をやる、と協定して最初のイメージ・スケッチを書いたのが2016年10月。 2016年内は月に一回リサーチ稽古。 多忙時は休みを挟みつつ、1月から少しずつ、なんやかやと時間を重ねて来ました。 最後のひと月、さて、どれだけ粘って掘り下げられるか。
人形のデザイン画。
イメージ・スケッチというのは、詩のような散文?です。 舞台作品を作るときは、だいたいこれを書くことから始めます。 後々になって驚くのだけど、作品の重要な要素は、最初のこの走り書きみたいな文章にだいたい顕れています。 行先を見失ったらもう一度見上げて形を読むもの、地図ほど明確ではなく、読みようで変わる形をしてる、たとえば星座の道標のような。
「自分の書いたもの」「自分の意思」に自信を持てない時代、創作の段階段階で道を逸れてしまうことを頻発してました。
「最初の"意思"を信じる」「それを読み解いてゆくことが創作という作業である」…『月の仔』の創作時に、過程を通してお師匠・黒谷さんより教えていただいたことです。
(これを行うことが容易ではないわけですが…。)
言葉……文字(かたち)であり、個々人の中で意味に結びつく記号であり、耳から胸に忍び込む響き(音)の組み合わせであり…のひと群れを、いかに立体的に起こすか?
目に見える形、質量、質感、湿度、温度、距離、音、振動、運動のスピード、集中の場所と速度、ものと人間、エネルギーの合致あるいは不合致。。。
意思の実現を可能にするのは、人においては、技芸であり、それは、技術と時間、その人の生きよう…ここまでの時間であり。
人形使遣いはもの(人形)と物語に愛してもらえる存在にならなくてはならない。
人形のデザイン画②。色々変更前。
今回は、サクノキくんの存在が創造の大きな推進力になっています。 主人公の「ぼく」であり、公事にも私事にも粘り強く、オブジェクトを愛しオブジェクトに愛され(ていると思う)、豊富な現場経験を有し、稽古場でも超現実的アイディアマンである、クラウンのサクちゃん。
スーパーマンやな、と思います。
また、「ねむり鳥版 黄色のトマト」「2015年版 幽霊」に出演してくださっていた、パントマイマーの国井美和子さんが、協力出演、という形で一緒に劇の時間を生きてくださるとになりました!
大感謝!!
身も心も震動しながら、残りの時間を走ってゆきます。 ご予約、絶賛受付中です!! ぜひぜひ、劇場で "硝子の心臓のおばかさんたち”の飛んだり跳ねたり、みとどけてやってくださいませ!!
Cor Glass Fools! 『花の降る日』2017年6月30日(金)~7月2日(日)
@千歳船橋アポックシアター