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晴れた空に嘘をつく(ひまわりホール「きれいな嘘」収録、ありがとうございました!)

◇「P新人賞10周年記念事業NOW&NEXT」映像配信事業のためのねむり鳥「きれいな嘘」収録は10/25.26に無事に終了いたしました。

お世話になった愛知人形劇センターの皆さま、ひまわりホールの皆さま、収録チームの皆さま、ご声援くださった皆さまに心より御礼申し上げます。

ありがとうございました😊‼️


8月に一度収録が延期になり、チャネリングが前のめりのまま一旦停止、帯状発疹がでたり割りとすぐに治ったりしつつ人形と向き合う夏になりました。

事業関係者のみなさまは、やきもきの夏を過ごされたことと存じます…

結果的に延期になった分稽古ができたので、作品の質などは上げられたかもしれません。。

無事に収録を終えることができて、本当にホッとしております。

映像編集の仕上がりと、他の参加作品を拝見するのを楽しみにしております!!





配信は11月11日(木)〜25日(木)まで、

ツイキャスプレミアにて!

P新人賞受賞5団体の最新上演を映像化した5作品(各30分程度)+メイキング映像(10分程度)

1500円のチケット購入で全作品が視聴できるそうです。

詳細・チケット購入はリンクからお願いいたします!!



「きれいな嘘」チーム、について


演出は目黒陽介さん。

収録の話をいただく前にcoucouで偶然、長井が等身大胴串人形を稽古しているところに居合わせ「いや、その動きは不自然ですよ。ここをこう動かして、こうしたらもっと良い動きにできるんじゃないですか?」と助言をくださり、的確さに目から鱗。

ものを動かす、ことを人に見せる、パフォーマンスをする‥ことにかけて本質的な才覚を持っている方だな、と感じます。

ジャグリングを続ける上で探求されてきたことが、たいていの形態のもの‥人形もそのひとつとして‥応用できてしまう。

彼の演出作品は、出演するアーティストの技芸と、技芸を生きてきたその人の存在、個々の存在同士の(多くの場面で、「もの」を介した)関係性を、彼が構成し編む詩のようだな、と感じますが、

技芸の指導者として、「もの」と「人」、両者の動きの間に生じる選択肢とその効果について、ご自身の経験をもとに、言葉と実演でわかりやすく伝えることができる稀少な才能をお持ちの方だな、とも思います。


           人形遣いの表情が非常に嫌そうに見えますが真剣なだけです…。



(art という言葉の語源はラテン語で、意味をたどってゆくと 「美的なものを創造する技術」を指すそうです。

技術と言うとなんとなく機械的で硬い言葉の印象がありますが、(わたしはそう感じていた)、技術を身につけるためにその人が過ごした時間やそれに向かう感性、そこに生じる哲学‥その人の人生が透けて見える、人間らしく温かい言葉だとも言える。

技術とはその人の人生そのものでもある。

自分の追求する技術を通して、独自の視点で、さまざまな事象の芯を捉えられる目黒さんは本当のartist なのだな、と思う。)


愛知人形劇センターから今回のお話をいただき、目黒さんにご相談したら、「あの大きい人形でやってみたらいいんじゃないですか。」。

…という訳で、今回は長井望美×目黒陽介企画『人の形、物を語る。』から登場したお馴染みの布人形から次の一歩を踏み出し、新たな形態の人形演出へ。

長井は2013年から黒谷都師匠に学び‥つつも、まだまだ解決せねばならぬ色々な問題を抱えていた等身大胴串人形遣いにがっぷり向き合う2021春夏となりました。


「きれいな嘘」は、目黒さんが命名。

またしても、人形遣いにとって非常に恐ろしいタイトル…ある意味、人形劇そのものを指す言葉でもある。

(待て待て、

遣いが下手やったら「きたない嘘」になってしまうやんか‥)

目黒演出家にはいつも、シンプルに、真っ直ぐに,詩情をもって、人形に向き合う時間をもらっています。


この夏は現代サーカスの出演・演出をいくつも抱え大活躍!奔走されていた演出家目黒さん。

「きれいな嘘」のクリエイションが時期的に丸々ぶつかってしまい、リモートで音楽家と打ち合わせをしたり、稽古映像にダメ出しをもらったり、コロナ感染者が増えて世の中が揺れたり、バタバタでしたが、

10月にチーム全員揃ってリハーサルをした上で名古屋入りできて本当によかったです。

多忙な御身の上、いろいろなものを抱えながらも「きれいな嘘」の演出を完走してくださったことに、心より感謝と尊敬を捧げます。



                      収録終了後に久屋通り公園で休憩!!



音楽は横手ありささん。


歌い手として、音楽家として素晴らしいアーティストです。

彼女の歌を聞いたことのない方はぜひ、リンクに飛んで聞いてみてください!

可能であればいつかライブにも足を運んでみてください!!



2017年「海辺のちさ」でがっぷり音楽人形劇作品にも参加してくださり、

ひとみ座の人形劇作品にも音楽で参加され、人形劇音楽家としても活躍中?!


ありさちゃんの音楽と人形で踊っていると人形が彼女の呼吸に溶けてしまう感覚になることがある。

人形浄瑠璃の人形遣いさんが、「上手な義太夫さんと演技すると、その語りに、人形の演技を大変に引き上げていただくことがある」とお話されていました。

人形と音楽との分かちがたい関係、彼女の音楽の中を泳ぐとき、そのことを思います。


「きれいな嘘」はありさ史上最も小さな声で歌った作品だそうです。

(「海辺のちさ」で初日??に来てくれた荒井康太さんに 「人形に対して音量の設定が大きいんじゃない?」と指摘されて翌日調整したり、、

ありさちゃんに素敵なワルツを作ってもらったのに人形の踊りが全然決まらなかったことを思い出しました‥😢😢😢‥でもそれが今にいきている?)

彼女の音楽は繊細で大胆な水彩画のようだ

生命の喜びと切なさ、生きることと死ぬことが多層に重なり、美しく深い色をたたえる


人形と音楽の関係は大変興味深いです。

まだまだ知らない世界があるのだと思う。

それを知りたい。

活動を重ねることでありさちゃんとの人形の作品世界も進展しているのかな、と嬉しく感じています。

ありさちゃん、いつもありがとうございます。



                  こちらも休憩~~~!!!


今回はありさちゃんのぼうやZちゃんも一緒に旅をしました。

ひまわりホールのスタッフさんが全面的に受け入れ、手厚く子守をしてくださいました。

大感謝!

日本社会、いろいろな難しい面がまだまだたくさんありますが、こどもを抱えたアーティストが活動しやすいようにサポートをしてくださる場は本当にありがたいなと思います。

私自身には今のところ、こどもはいないのですが、ありさ一家との仕事を通して、

それぞれのアーティストがそのときどきの表現と生活を持っており、芸術の分野でも(ほかのすべての職種と同じように)多様な状況のひとの、多様な参画の仕方を可能にする、周囲のバックアップが結果的にかかわる人や社会を健やかに豊かにしてゆくのだ郎な、と感じました。


そしてZちゃんは、生き生きした挙動と愛嬌で旅の仲間たちに、活力と愛情をたっぷりわけてくれました。

小さな冒険者よ、楽しい旅、豊かな時間をありがとう。




          ゆめみトランク の弓達さとこさんと!お世話になりました!!

       ひまわりホールは名古屋のビルの最上階19F。晴天時の眺めは最高です!


配信をぜひごらんいただきたい!!と願いつつ…。

人形遣い+人形一体+音楽家一名、非常にコンパクトでポータブルな作品ができました。

またライブで上演もしていけたら良いなぁ‥。

「コロナ落ち着いたらうちにやりにおいでよー!!」というお声掛け、本当に大歓迎です!!

みなさまの街にとんでゆける日を夢見つつ…。



どうぞ、配信で、ライブで、お会いできますように!!!


                        名古屋地下鉄!


          ホテルの あの子。

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